材料工程
材料準備
特一等品の木材を束で仕入れ自然乾燥させています。一般的に水分が蒸発すると共に木の癖(曲がり、ソリ、縮み、割れなど)が発生するため乾燥は必須となります。また板目は木表木裏があり、ほぼ100%木表側に反り返り癖、収縮も激しいです。これ以上、癖を発生させないよう、また軽減させるために乾燥させます。
超仕上げ又はペーパー
年季の入った超仕上げ機械に掛けます。超仕上げとは、木本来の仕上げで表面を真っ平らに、鏡面にする、一方のペーパー仕上げは、擦りながら磨くという工程のため、仕上がりは劣ります。硬い部分は残り、柔らかい部分は削り過ぎるなど。
加工工程
機械掛け
全て手加工で行いますが多少のハンドマシンは使用します。この工程は粗加工となります。木の選定、配置(木表木裏)、木の癖を考慮し粗加工します。ハンドマシンでも寸法コンピュータ並みにセッティングした作業方法で行います(KIRISASHI.Msシリーズの加工手段、切り欠き差し込み式)
手加工
機械掛けで粗加工した部分、機械では加工しきれない部分、機械痕(バリ、ささくれなど)をノミ、カンナ、ノコギリを使用し行います。
仕上げ
ペーパー掛け、または手カンナ、面取りカンナなどにて化粧部位のみを仕上げます。見えない部分、見えにくい部分(裏面など)を同等な仕上げを行うことは全くの無意味なので手を付けません。
ありのままの無塗装品は、ここで終了し組立に入ります。
着色塗装
塗装作業が、1番時間が要します。選定した塗料(水性ウレタンニス、ミルクペイント、オイルステイン*全て安心安全なF★★★★品質の水性を利用)はけを使って塗り上げます。通常2回〜3回塗り。
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制作組立工程
組立
あまり、無駄な釘、ビスを使用しない(木オンリー)手間をかけた加工のため、簡単に行えます。
例)サクリに差し込み、切り欠きにスライド、継手(アリ継など)
安全部品の制作
安全対策のため、転倒防止、落下、更なる強度化のため部品を作ります。こちらも金具は使用せず木を使います。
最後の仕上げ
塗装の塗り残し、直角になっているかどうか、使い勝手は良いか、手触りまで不備がないかをチェックします。更に、保護、手垢防止、ホコリ防止などで独自に選定したワックスで軽く拭き上げます。
梱包
サランラップで商品を包み、リサイクルダンボールで梱包します。梱包も商品の値段に直結するため、リサイクル、木の切れ端などで行います。コンセプトの1つで使える物は捨てずになんでも使います。