構造材伏図積算・種類と名称

最も一般的な材の種類、寸法での説明です。ここでは、統一幅は、105㎜幅を基準とします。基本、横架材は4mを繋いで、1つの線とし材料を拾い出します。

また、化粧部材なし、オール荒材とします。

6尺3寸間や、6尺5寸間とあります。多少の伸びにより、材料の本数や継手の位置が変わってきます。今回は、最も仕事がしやすい6尺間による設計図を基に説明していきます。

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土台

105×105や、種類はヒノキや、米ツガ、なかには虫の付かないヒバなど使用します。*杉はNGです。棟上げの前に、土台敷きと言って、基礎に精密に墨を出し、ボルトで基礎と一体化していきます。

大引

大引は、90㎜×90㎜です。大引とは1階床組みをする部材です。大引を下から支える部材は、床束と言います。近年、木ではなく、高さを調整出来る、プラスチック製や、金属のものが多く利用されています。

床束を木でする場合は、ねがらみ貫と言って、斜めに貫板をブレ止めに打ちます。また、大引は木の背中を下に向けて配置します。桁や梁は、背中を上にするのが大原則なので、大引だけは逆となります。下から突っ張るかたち。

土台火打

土台火打は、角の斜めに入れる部材で、45㎜×90㎜を使います。基礎と一体化する土台に火打は、あまり構造に意味ある部材ではないです。大入れ加工して釘で固定します。

105㎜×105㎜×3mの特一等品を拾い出します。通し柱は、120㎜×120㎜×6m(1階床から2階小屋までぶっ通し)2階の角4方にくる位置に、配置する必要がある。平屋は通し柱は使いません。柱は、柱材に製材された正角(面がない)の木を見積もることです。

もちろん柱も、木が山に立っていたとおりに、根を下に向けて建てるのが絶対です。垂直材は、逆さまなどあってはいけません。

軒桁

基準となる桁です。角材、平角は、3寸角、4寸角、5寸、6寸、7寸と、寸ごとに縦のサイズがあります。

軒桁は、2階床になる部材は150㎜を使う必要があります。ここでは、105㎜×150㎜ですね。そしてスパン1間(1820㎜)まで。また、2階床の場合、上下に柱が建つ時、ホソの長さもいろいろ考慮しないといけません。その為、2階は、最低150㎜を使っています。予算があれば、180㎜や210㎜を使うと尚良し。通し柱に、差し合わせる梁、桁は、胴差しとも言います。

また、通常柱は、10尺(3m)ですが、天井を高く取りたい時など、必要以上に軒桁材を大きくする場合もあります。または、柱を11尺(3.3m)に変え、桁を通常にするなど、予算も大きく関わってきます。この場合、間柱も、筋交いも3m材から、4m材へ変換しなければならないことなども頭に入れておきます。どちらが、安く収まるか、お客様にとっての最善の安を提供しなければなりません。

繋ぎ(頭つなぎ)

繋ぎは、ただ構造的な繋ぎと、間柱受けなどで、大きな材は、無用に思います。105㎜×105㎜でもいいです。3尺(910)繋ぎです。1間繋ぎは軒桁と同じ部材を利用してます。そう変わりはないため、全て150㎜でもいいですね。

梁とは、2階床組み、小屋組みに位置する部材です。2階の柱を支える梁、小屋束を支える梁、床組みを支える梁などです。9尺(2730㎜)スパン、2間(3640㎜)スパン。2間半(4550㎜)スパンなど。支える柱が下にない箇所を梁とします。桁と桁にアリ掛けします。その梁が掛かる軒桁の部分は、下に柱があった方が、ベストで、無い場合は、その部分だけ桁を大きくするか、枕桁と言った材を入れ、万全に補強する必要があります。裏側から見て、梁の木口が見えるのはNGです。梁よりも1寸程度大きくする必要があります。

270㎜、330㎜、360㎜、390㎜、なかには小屋組みはタイコ梁などあります。この辺は、十分な精査が必要ですし、今はタイコ梁は、よっぽどのことではない限り使いません。また、あまり梁を大きくすると、今度は、天井が低くなるので、梁を少し持ち上げて下面合わせにする方法もあります。

タイコ梁は、もちろん、高さが上がります。この辺も、平面だけではなく「かなばかり図」を描き、説明する必要があります。

梁の配置も、木の根っこ側を外向きに配置するのが絶対です。これは、垂木も隅木も同じです。

屋根の形状は、切妻。配置は、屋根の形状によって違います。

火打梁

火打梁は、90㎜×90㎜を利用します。火打の総長さは、1本で1045〜1075㎜程度ですが、規則的に、45°で作って行くので、4mで4本分を作ることが出来ます。固定はボルトで、梁と一体化します。

母屋、棟木、小屋束

母屋、小屋束は、90㎜×90㎜。棟木は、105㎜×120㎜。

屋根の形状は最も簡単な切妻です。(>)のように、交互に継いでいくのが理想です。桁から3尺(910㎜)おきに配置します。*桁から(外側)1の母屋、2の母屋、棟と呼ぶのが一般的です。母屋の配置例

束の高さの計算

束の高さは、屋根が5寸勾配として、母屋の配置が910㎜なので、910×5.0=455、1の母屋が桁天から母屋の上面(うわば)までが、455となります。2の母屋は、それの倍(1820×5.0)910㎜となり、棟の高さも、同じく2730×5.0=1365㎜となります。束の高さは、掛算で、平面にて簡単に表すことが出来ます。

桁天とは、桁の上面を指すのですが、桁の材幅が105㎜に対して、母屋は90㎜なので、桁の上角はそのままでは揃いません。そのまま垂木を打てば、ソリ屋根になってしまいます。そのために、桁天の原寸を出し、束の高さをプラスする必要があります。この場合、実際の桁天は、桁の上面ではありません。

その分を垂木欠ぎを行い、桁天を、桁の上面に、調整したりもします。もちろん垂木欠ぎの深さも調整しないといけません。このように桁天とは非常に重要です。

構造材のまとめ

構造は、同じ構造はありません。屋根の形状により梁の位置は変わり、瓦ぶきや、コロニアル、ガルバニウム吹き、また平屋や2階建、中2階構造により、その都度、材の大きさも変わります。梁や、大引の配置を、どの方向にするか、根太打ちの方向など、考慮しなければなりません。

また、梁の材種も考慮します。米松や杉、いずれもKD材が適しています。または、自然乾燥。

また建築金物(羽子板ボルト、火打ボルトなど)も数量を拾い出す必要があります。桁や梁(土台、母屋以外)仕口と木口(アリ掛け部分全て)に取り付けます。

更には、プレート金物など、この辺は、設計士の指導が重要となります。最終的には、全て、資格を持った設計士による検査が必要です。

部材配置の番付

「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしるゑもせす」の、順に横方向に文字印を配置。また、縦方向は、漢数字となります。3尺置きで、字の方向も必ず正面向きに、部材に日本語で記入しなければなりません。必須な項目です。

番付

因みに、最後の「す」まである家は、非常に大きな家になります。旅館など。

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直ノ八工房/NAONO8COBO
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